東京都小学校PTAリーダー研修会の報告

1月31日(土)目黒区民センターにて東京都小学校PTAリーダー研修会 「見えていますか子供の世界とその気持ち」~最近の小学生をとりまく環境と子供の変化~ が行われました。
講師は臨床心理士の福谷徹先生。
チェックリストやビデオを使って、参加者が一緒になって考え、学ぶことができる有意義な研修会でした。

最近の子供たちを取り巻く環境についてのお話の中では、近頃問題視されることが多い携帯、パソコンについても触れられました。
大人にとっては、仕事でもプライベートでも必需品になりつつある携帯、パソコンは、これからも進化していくのだから、子供たちには、小さい頃からこの道具の使い方をしっかり学ばせるべきである。大人は、携帯、パソコンを子供たちにとって「問題のある道具」にしない努力をする必要があるとのご意見は印象的でした。

問題傾向チェックリストは、「不登校」、「いじめ被害度」、「いじめ加害度」の3種類について、子供の様子や自分自身の考え方を聞く設問がそれぞれ20問ずつあり、「はい」「いいえ」「わからない」の3種類で答えていきます。「はい」は2点、「いいえ」は1点、「わからない」は3点という配点に従い、点数を出すのですが、どのテーマも合計点数が高いほど問題があるということになっています。
つまり、子供のことについて「わからない」という回答が一番問題があるというわけです。
保護者は、「はい」か「いいえ」で答えられるように、しっかりと子供を見ていて下さいということでした。

ビデオは、「引きこもり」の事例を基に作られたものでした。
希望した高校へ進学できなかった男の子が、不登校から退学を経て引きこもってしまう過程、家族以外の第三者の関わりによりやがて回復していく過程を、家族との関係、親の対応の悪いところ、よいところなどを解説しながら物語は進んでいきました。
本人や家族の苦しみが痛いほど伝わってくるものでした。
親が子供に投げかける言葉で、子供の心が深く傷ついていく場面もありました。
しかし、子供に同じようなことを言ったことがあると思った人も少なくなかったのではないでしょうか。
鑑賞後、福谷先生から「印象に残った言葉でも、嫌だなと思った場面でも、何でもいいので、感想を言って下さい。」と言われ、最初は都小P関係者から順に発言していったのですが、そのうち次から次へとマイクが回され、時間ぎりぎりまでたいへん多くの感想や意見が出されました。
どの方も、自分自身のこととして深く考えていることがうかがわれました。
ただ話を聞くだけでなく、意見を言うことで、この日の研修はいつもよりもしっかりと心に刻み込まれたのではないでしょうか。
子供の本当の心の中は正確にはわからないかもしれませんが、わかろうとすること、何かに気付いてあげることの大切さを学ぶことができました。


会場からの質問に答える福谷先生

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